10:03
お掃除を手伝ってくれる裕美さんが来たので、ずっと気になっていたバスルーム横の着替えスペースの整頓に手をつけた。
奏くんのシャンプーやボディソープの詰替え、それに使いかけまで、計6本プラス。なんでこんなにあるんだ…!おーーーーい。中身を流し、容器を捨てる。
次はバスタオルだ。彼お気に入りのもの、一緒に行った温泉で買ったもの、結婚祝いに頂いたもの。一緒に暮らした年月の手触り。
まだ新しさ残るタオルにも手を伸ばす。「病院の売店でいつでも売ってます」色の、入院中に使ったもの。その手触りが、ぎゅっと心を締め上げる。これもさよならしよう。
私とスナフィの暮らしに、最低限、必要な量があればいい。15枚のバスタオルに、さよならをした。
13:07
我らの中華食堂「豊」に、初めてひとりで来た。時間を少しずらしたからか、店は空いている。仲良くランチする夫婦、とか家族、な光景が目の前で展開されちゃったら…、なんて懸念がすーっと消えていく。あぁ、良かった…。
やっぱり美味しいものを食べたいんだ。ひとりでも。