12:19
セナさんから、共通の知人から報せを聞いて、とメッセージをもらう。
慎重に選んだであろう言葉が、彼女自身もショックを受け戸惑っていること、急がずに待っているから自分を大切に、という想い、そして祈りを捧げてくれていることを伝えてくれる。
愛と柔和さと強さに満ちた彼女とは、もう10年ほどの付き合いになるだろうか。断続的にプロジェクトに声をかけてくれ、こうして仕事を越えた人と人としての付き合いに発展していることが嬉しい。
人生はめちゃハードだし、情け容赦なんてあったものじゃ無い。病気にもなり、弱さに打ちのめされもする。なによりも、誰もがいつかは死んでしまう。
でも、だからこそ人は支え合い助け合い生きていくのだ。
誰かの愛が、誰かを立ち上がらせ、前を向かせ、また一歩、前に進ませることができる。
強くなるし、強くなりたい。
(返信はちょっとしんどいので、できるようになってからにしよう)
23:42
梨衣ちゃんが来てくれ、一緒にご飯を食べる。
あれだけ大きなスケールのことを任せられるなんて、すごいなぁ。刺激になる。私もがんばろう!
私の根幹が大きく揺らぎ変わってきている、と話す。たぶんそれは、春までかかると思っている。今から…半年くらい?とにかく、春がくるまで。
「『食べる』という行為から自分の身になるまでも半年くらいかかるらしいよ」
うんうん、と聞いてくれていた梨衣ちゃんがそう言った。そうか、自然な時の尺度なんだな。
繭や蛹のイメージがまた浮かんだ。
梨衣ちゃんが、「周りからのメッセージとか声かけとか、そういうの、いやになる時ない?」と聞く。青も、そんな話をしていた。うーん、あまりピンとこない。しばし記憶をたどる。でもやっぱり思いつかない。もしかすると、そもそもこの事態を伝えている範囲がとても狭いからかもしれない。家族と親しい友人、そして友人と呼べる親しい同僚にしか伝えていないから。