11:33
写真を見るのが、引き続き辛い。
昨夜は「永遠の別れ」を読み返していた。喪失への悲嘆を受け入れていくプロセスであるグリーフワーク。その五段階を改めて眺めていると、「抑うつ」が4段階目にある。驚いた。
もう4段階目に来ているの?すると、次は最後の段階「受容」だ。
「受容」
The darkest hour is always just before the dawn. 「夜明けの前が最も暗い」の諺どおりであるのならば、今が最も暗い、とも言えるかもしれない。
なんと暗いのだろう
光は彼方へと吸収されまるで沈むようだ
こんなときに、製薬業界の仕事はなかなかに辛い。
治療薬への希望のなかに生きる患者の姿。彼らの闘病を支える家族。
「彼らの苦しみ」に、私たちの、私の苦しみを見る。
レイアウトのトライ&エラーを幾多にも重ねる。テキストボックスを動かしながら、そのテキストがあの日々を思い起こさせる。
胸が詰まり、涙がにじむ。窓の外、流れる雲に、目を逃す。
8月1日から4ヶ月目の今日、9月1日から3ヶ月目の今日、11月1日を、私は生きている。
あれほどに青く風に揺れた田園は遠く、今や一面の枯れ草色。頬を抜ける風の冷たさに、枯れ葉を踏みしめて歩く。
時は流れ、季節が巡る。
奏くんのいた日々はまた遠く、もう手が届かないところに行ってしまう。その着実な季節の歩みに、無力感と同時に、猛烈な抵抗が内に渦巻いているのを感じている。もうずっと。
15:37
生活を見直さなくちゃいけない。
まずは携帯をキャリアから解約し格安SIMにすることに。思い立ったら早いのだ。今はソフトバンクで順番が来るのを待っている。
ここに来る前に、車の点検も終わらせた。基本的な消耗品の変更で済み、お金もそんなにかからず一安心。こういうことも、自分でやっていかなくちゃ。
解約手続きが済んだら、お次はクリーニングだ。からの、100均に行って冷蔵庫整頓プロジェクトのためのいろいろを買い、できればホームセンターに寄ってガーベラの鉢植えを買って帰りたい。
19:53
新しいこと、やったことないことを始めるときって、どうしてこうもワクワクするんだろう。表現の幅が広がったと感じられたり、そこに誰かからの「Wow」が届いたりしちゃったらもうそこは歓喜の渦。
これが私だ。Welcome back, to me. おかえり、私。
「死」の捉え方は、奏くんのおかげで劇的に変化した。恐怖であることは変わりなく、大事な人たちからひとり旅立つことも、起こりうる未来を見れないのも嫌だけれど、奏くんが迎えに来てくれるかもとか、奏くんにまた会えるかもとか、そう思うと、全然違う心持ちになるよ、奏くん。いつか確実に来るその日まで、私というこの世での乗り物を精一杯に堪能するね。これからもずっと、もっと、あなたの誇りでありたいから。
と、新しいことをやると、こんなに前向きになれる。”NEW” works so well for me!