9:13
私はあなたのことを永遠に愛する。
物理的存在で無くなった奏くん。私の内に自然に湧き上がってくる「これ」は、「永遠の愛」という言葉が当てはまるように思える。
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奏くん、今、どこにいるの?
祈りは、決まってその言葉で始まってしまう。
どこにいるんだろう。
別々の旅路になってしまったね。
それでも、心は共にある。
16:58
今でも、苦しくなる瞬間が襲ってくる。
冷蔵庫にある写真を見るのは辛い。でも、あの奏くんが大好きだから、見ていたいんだ。
愛する人との別離は、ある日突然、訪れることがある。
その事実が自分に根付くまでに、何度こういうことが必要なのだろう。
19:54
喉が詰まりそうな、蝕むような感情は、予告もなく、隙を狙ってやってくる。
波のように迫り、足場を崩す。
日々、しっかり仕事もしているし、きちんと暮らしも営んでいる(と、思う)。
でも、私の中の奥底では、バラバラになってそれぞれが別の方向に流れていってしまいそうに、手にも身にも余る重くて苦しい何かに飲み込まれそうになっている。
助けてほしい。助けて。助けて。助けてほしい。
でも、奏くん以外の誰も助けられないことを、圧倒的に分かっている。
それができない今、私自身でこれを乗りこなしてい行く以外無いことも、もう、分かっている。
21:05
Audiobookには本当に救われている。誰かが喋っているというだけで、孤独はこんなにも遠ざかってくれる。
テレビの存在は、私と奏くんにとって全く異なるものだった。テレビっ子の奏くん。観る習慣無く育った私。家に帰って奏くんがつけていたテレビの音が聞こえて来るだけで、私は明らかな不快感を出した。奏くんはすぐにそれに気づき、消し忘れていたテレビを消した。
奏くん、本当にごめんね。今なら、ひとりテレビをつけていたその気持ちが、よく分かるよ。
いつでも奏くんがいたことに甘え、何も分かっていなかったし、分かろうともしていなかった。なんて、愚かだったのだろう。
病院でも、寂しかったよね。もっと長い時間、一緒にいてあげられれば良かった。一般病棟に移ったからって仕事なんか再開せずに、最後まで、もっと頻繁に、毎日、行ってあげたらよかった。
21:39
やばい、全然仕事が捗らない。進まない。デザイン案上げないといけないのに…。
一緒に作業したり打ち合わせしたりすれば、頭は回ってクリエイティブな思考もできる。
なのに、ひとり自宅でいざデザイン、ってなると、発作のように悲しさや寂しさが襲ってくる。時に泣き出しちゃったりもする。
困ったなぁ。
シェアオフィスとか、そういうところにいたほうが良いのかな。でも、スナフィはどうするのだ。うーーーー。
音楽のチョイスが、相変わらずとても難しい。
思い出しちゃう曲があまりに多すぎて、聞けるジャンルが狭い狭い。無音は寂しい。ずっと同じじゃあ飽きちゃう。
なんて難しいのだ。