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久々にインテンスに仕事をした。
正午の納品に向け、昨夜は3時過ぎまで作業をし、9時には起きて修正。なんとか正午の納品に間に合った。
洗濯をし冬用の羽毛布団を出して干し、みょうがと卵のお味噌汁を作りランチにしてから、ようやくスナフィの散歩へ。すでに14時半。1時間くらい歩こうと、森公園へ向かった。
オーディオブックを聴かずに歩く。耳に栓をせず、何も聴かずに散歩するのは久々だ。
桜がひっそりと咲いていた。「なんでこの時期に?」と、奏くんと歩いた一年前の記憶。「通りまーす」と、自転車のおじさんが横を通り抜けて行き、気持ちも通り過ぎて行った。展望台の下を抜けて、眼下には小中池。あの堤防を、いつもいつも、私たちはスナフィと歩いていた。鯉のぼり泳ぐ春も、暑い夏の朝も、銀杏に足の踏み場困る秋も、冷たい風吹き抜ける冬も。誰もいない堤防に、ふたりとスナフィの姿を見たいと、眺めていた。
展望台下を抜ければ、あじさい園。今は緑一面になった紫陽花の名所。ここで、お義母さんから電話がかかってきたことがあったよね。一面紫陽花のなか、マイクロドローンのtiny whoopを飛ばしたいって言ってたよね。今年は私が忙しくなっちゃって、時間が全く取れずに実現しなかった。悔いばかりが残る。
さっきの自転車おじさんとまたすれ違って、梅林に向かう。
後悔しない人生を送りたい、と、強く思う。
一体どうしたら、それができるのだろう。
もう二度と、こんな思いはしたくない。
誰かをもっと幸せにできたはず。そんな後悔は、もう二度と。
自然の流れには抗えないけれども、自分の行動は、自分で変えられるものだ。
新しい小道を見つける。地図にあったのに、なんで今まで気づかなかったのだろう。
小道を進み、地図にあった冒険広場に出た。奏くんが tiny whoop 飛ばしたがりそうな遊具がどーん、と目の前に出てきて、それは驚いた。奏くん、こんな近くにあったよ。こんな近く、いつも来ていたところに。
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梨衣ちゃんが夕飯に誘ってくれる。
持って行くお花とフルーツを買いに、産直に向かう。あの8月1日、病院に向かってこの道を走っていた時のことを思い出しながら。
産直を出て、パン屋さんを通り過ぎる。都内からバスで帰るときは、ここに車で迎えに来てくれていた。
途端に涙が止まらなくなって、運転しながら、家に着くまで声を出して泣いた。
疲れているのもあると思うし、納骨が迫っているということもあるだろう。静かな時間はまだ早かったか。
でも、泣くこと、感情をそのまま出すことは大事だから、泣けるときは泣こう。