20:59
「誰かと話したい」っていう気持ちは、どこから来るんだろう。なんでそう思っちゃうんだろう。
「誰か」と話したとて、満たされることはないことを、もうわかっている。
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夕方、スナフィと近所を歩く。ふと、奏くんの不在を受け入れているような気がした。
当然のようでいて、新しい暮らしをしているということと、その起因となる彼の不在を受け入れているかどうかは、まったく別のことだ。
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時折、叫びたくなる。
…でもなんか、やっぱり何かが少し、変わってきている気がする。
たぶん、受け入れる、というところ。
彼がこの世からいなくなって5ヶ月。打ちのめされたひとりはどう変わっていくのか。実証実験中のようなもの。
ラットでもあり、観察者でもある。