病院での1ヶ月

「生きていると良いこともあるんだな」

8:39

よく寝た。昨日12時前に寝たから、8時間以上寝た。よかったよかった。

今朝は洗濯祭り。この後は冷蔵庫の掃除をしたい。ご飯を食べて仕事をして、スナフィと一緒に病院に行こう。

18:21

面会。今日は遅め、17時前に到着。

15時頃に透析から戻ってきたみたい。透析中からずっと痰が出てむせているとのことで、ぐったりしている。

リハビリ。今日は5分も座れた上に、(理学療法士の支えあってではなく)自分で座れるようになってきたみたい!しかし、結構無理やり頑張らされたようで、奏くん曰く、「本当にうざかった」。

とても疲れているようなので、一旦「スナフィの散歩に出るね」と言うと、「それもいいかもしれない」と奏くん。看護師さんを呼ぶ。

私が席を外すと、奏くんが管を抜いてしまわないよう、拘束具が着けられる。これが席を外しづらい、帰りづらい理由のひとつだった。

看護師さんが来る。拘束具のグローブを着けるかどうか、のチェックが始まる。

看護師さん:「ここはどこですか?」
奏くん:「えぇ…、ちばの…、なりた」
看護師さん:「私の仕事は?」
奏くん:「看護婦さん」
看護師さん:「この管、どこに入ってると思う?ひとつは手、ここ、と、もうひとつは?」
奏くん:「…心臓?」
看護師さん:「…。とりあえず(グローブは)無しにして、私もちょくちょく見に来ますね」

グローブ無し!良かった!ほっとして、「よろしくお願いします」と看護師さんに伝え、散歩に向かった。

スナフィの散歩から戻ると、奏くんは眠っていた。しかも、グローブは無いまま。管も入ったまま。一安心する。

静かにそっと、ベッドの横に行って座ると、奏くんがふっと目を覚ました。

「うん○も出たし」、と嬉しい報告。良かった!

「今日は実家に帰る?」と奏くんが聞く。たびたび「実家に帰る」が出てくる。奏くんは実家に帰りたいのかな。大網の家は思い出せていないっぽいから、安心する場所が実家になるのかな…。

「うん○もう少ししたいかも。だって今日、ごはん食べたんだよ」

そうだった!!!

「そうだ!何食べたの?」「うーん、…なんか、昆布の、とろろ昆布」。ほう。ごはんを食べさせてくれた若い看護師さんに、「有名な人?」とか、「小西さんみたいなひと(なんとかかんとか)」、と言われた話から「ごはんすごい美味しいの」、「すごい楽しかった」。で、「生きていると良いこともあるんだな」。

奏くんがすごい楽しかったみたいで、(話の内容はいま一歩よくわからなかったけど)その看護師さんに本当に感謝(涙)。少し寝て、疲れが取れたのか楽になったみたい。良かった。タイミング見て席を外すのは大事だな。

たまにマイルドに白目向いちゃう時がまだある。

「すごい寒い」を繰り返していて、「余計具合悪くなるよ」、と。バスタオルをお布団の間に入れ、ナースコールで冷房を止めてもらった。

結局今日も、日が暮れるまでここにいてしまった。夜道を運転するのはいやだけれど、透析がある日は仕方がない。

去り際に、看護師さんが来てくれる。「尿が570ccも溜まっていましたよ!」。良かった!!良かったよー!

21:01

帰宅。スナフィにごはん。ご両親に電話。ビールを開ける。スンドゥブを作る。

落ち着いたらどっと疲れが…。

奏くんが疲れているときは辛いな。

今日は「そろそろ出よう」が頻出ワードだった。

「体が良くなってからだから、今日はまだここで入院だよ」的なことを言うと、「めんどくせー」的な感じを出し、すごい嫌そうな顔をする。心が折れそう。これは無理だな、というとこまできて、帰ることにした。

「帰るね」と言うと、「気をつけてね」と、普通に返ってきた。

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