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昨夜、妹の茉奈から「占い師さんに見てもらった!」とLineが来た。
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零さんと奏さん、ふたりを病室で撮った写真で見てもらったの。
奏さんは、完全成仏してる。死んだことも、しょうがない、と、ちゃんと納得している。生まれ変わるまでの間、好きな事や自分に出来る事をポジティブに考えている。珍しいくらいに、亡くなってからの日々を笑って過ごしているんだって。
天国と下界の行き来は、電車の乗り継ぎくらいに簡単な事で、ほぼ毎日、零さんの側でニコニコしている姿が見える。仕事に打ち込んでる時には、海に行ったりご両親や親友を見に行っている。
でね、今回の輪廻では、零さんは奏さんを看取るのが宿題だったんだって。
奏さんはそれを知って、生まれ変わるまでの間はずっと、何かプレゼントあげ続けようとしている。
これからは、零さんの人生はパワフルに、良い事しか起きない。本当の明るい笑顔で過ごせる日々しか見えない。占い師さんは言っていたよ、お姉さんは大丈夫だよと。
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今朝、鏡を見て驚いた。見たことの無いレベルのお岩さんがいた。
もう、十二分だよ、もう十分に、たくさんのことをしてもらったよ。
そして、ごめんなさい。もっと、もっとたくさんのことをしてあげられたはずなのに、本当にごめんなさい。「ごめんなさい」の声で、体が膨張しそうだった。
あなたが生まれ変わるときには、それが分かると嬉しいなと思うよ。それまでは、ずっと側にいると思って過ごすし、…あれ、ということは、次は奏くんの魂との別れが来るということか。次は、どうそれを迎えたらいいのだろう…?
いつ、なんで、そんな「宿題」を抱えてしまったんだろうな。