16:28
見えないもの。その存在を、今まではどこか、信じられずにいた。
いや、見えているものの向こう側に目を向けてこなかった、というほうが正しそうだ。
奏くんはどこにいるんだろう。
死んだらどこに行くんだろう。
見えているものの向こう側には、なにがあるのだろう。
この物質世界で見たり感じたり考えたり話したりしながら、それを超えた世界や宇宙の捉え方を新たにしていく時だ。きっとそれは、もっと良い、もっと楽な、もっと「自分」で在れることに、繋がっていく気がする。
17:39
霊界の話をようやく読み終わった。
そこではひとりではないこと。すでにこの世を去った家族や、そういう役割の人たち(?)が、新しく加わる人(魂?エネルギー?)を迎えてくれ、幸せにそこで暮らせる、ということ。
奏くんが、この世ではないどこかにいて、そこで幸せに存在している。
そう思うだけで、どれほど救われることか。
19:08
今日もまた、いつものように浮かんでくるこの言葉。
「うそでしょ」
これまでの人生ではあまり口にしてこなかったのだけどな。
集中して仕事して、疲れてリビングやキッチンへと足を踏み入れる。と同時に「現実」が急速に私を引っ張り戻す。
「うそでしょ」
決して声にはならないこの言葉は、今日もそこに浮かんでいる。
不思議なことに、あれだけ見ていた写真も動画も、今は全く見ることができない。見れる気がしない。写真立てのなかの奏くんから目を背けたままだ。
いろんな時がある。