23:58
48日目が終わる。
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今朝は6時に起床。雨が降っていた。準備をして、慌ただしく家を出て車で駅へ向かう。ゴミは出せなかった。7時33分の特急に間に合う。昨夜梨衣ちゃんが作ってくれた炊き込みご飯のおにぎりを食べて、温かいごぼう茶を飲む。9時からの仕事の資料に目を通して、Audiobook で続きを聴く。スカイツリーが見えて来る。両国を通り、新小岩、錦糸町、そして地下へ潜って、新日本橋に到着する。
9時からの打ち合わせは、とても有意義な良いワーキングミーティングになった。「このままやってしまおう」と予定より1時間も長引いて、12時きっかりに急いでビルを出てタクシーに飛び乗る。ここから10分。有楽町駅前すぐの6thで、隆と茉奈とランチをする予定になっていた。
こんな風に3人でランチなんて、初めてだった。その事実に皆んなで驚いた。
アラビアータを頼む。パスタソースがよく絡みそうな細かい凹凸があるユニークな形のパスタはずいぶんと固めに茹で上げられていて、旨味の強い濃厚(少し私には味が濃い)なソースと絡んで美味しかった。チーズも美味しいし、とても満足だ。人は多くて落ち着かなかったけど。
仕事に向かう茉奈と別れ、喪服を持った隆とKITTEへ向かう。明日の納骨に向けて、隆は今日から家に泊まりに来てくれる。
KITTEの眼鏡屋さんでまさかの出会いがあった。そのメガネは一目で気に入り、2分で「買う」と決めた。奏くんのiPhoneに残された写真の中に映っている私は、よくメガネをかけていた。オフ感満載の野暮ったい雰囲気で奏くんの目に映っていた自分の姿を知り、なんか絶望した。そのメガネは今まで買ったメガネでもぶっち切りで高いものだったけれど、それはもう問題ではなかった。
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大家さんから電話がある。庭の手入れについての苦言だった。
庭は、雑草が伸び切って荒れ放題になっていた。まだ暑い夏から二ヶ月分の雑草だ。田舎に住んでいる人は裕に想像がつくだろう。
庭のお手入れは借主の責任として契約書にもある。ごめんなさい、と、しばし落ちこんだ。
これまでは奏くんが草を刈ってくれていた。自分でそれができるとは思えない。そもそも、この広い庭をひとりでうまく使い管理して行くことができるのだろうか。
…全然そう思えない…。